こんにちは。
マイルズクラス編集長です。
運営マガジンの発行を計画していたものの全く執筆ができていませんでした。
不定期ですがぼちぼちと執筆をしていきたと思います。よろしくお願いします。
マイルズクラスのWEBメディア版は2022年1月に運営を開始してもうすぐ8ヶ月になります。
最近は新規WEBメディアを立ち上げても検索エンジンにヒットせず伸ばすのが難しいと言われていたので、当初はYouTubeの補完的な位置づけでした。最初の2〜3ヶ月くらいはほぼ無風でしたが、最近は月間3,000-4,000PV程度で推移するようになってきており、アナリティクスを覗くと常に誰かは見てくれているという状態が増えてきました。
YouTubeもWEBメディアも、まずは「マイルズクラス」というブランド名を覚えてもらうことを意識しています。最近では徐々に人目に触れる機会も増えてきているので、縁があり偶然訪れた方の記憶に少しでも残るようなWEBメディアを構築していきたいと考えています。
さて、どのような内容を書くか考えていたのですが、運営マガジンという名前なので第1回目は主力メディアであるYouTubeの運営に関する記事を書くことにしました。タイトルはチャンネル登録者1,000人というキャッチーな言葉を選んでいますが、最速で1,000人達成する方法!といったノウハウ記事ではありませんので、あらかじめご了承ください。まだまだ小規模なチャンネルですが、YouTube運営の裏側やこれからYouTubeを始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

マイルズクラス編集長
旅のガイドブックメディア『マイルズクラス』編集長。
WebメディアとYouTubeの企画運営・取材・コンテンツ制作を行っています。
【MILES CLASS LETTERS】
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マイル情報の動画から始まる
マイルズクラスのYouTubeチャンネルは2021年6月15日にマイルの貯め方に関する動画の投稿から始まりました。現在は非公開になっていますが、当初は私自らが動画に出演していました(笑)
6本の講義動画を作った後しばらく放置していたのですが、9月頃にはチャンネル登録者が100人程度になりました。順調に推移している状態を見て、もう少し本格的な旅行メディアを立ち上げようと思い、当初の動画をすべて非公開にして、11月末頃から現行スタイルの動画投稿をスタートさせました。
最初に登録していた100人ぐらいの方は急なスタイル変更にアレ?っと思われた方もいるかもしれません。
チャンネル名をマイルズクラスに変更
このYouTubeチャンネルは当初「マイルの教科書」という名前でスタートしました。
マイルの貯め方に関する講義動画だったので、チャンネル名から動画の内容をイメージできた方がよいと思い命名しました。ただリサーチ不足だったのですが、実は既に「マイルの教科書」というチャンネルが存在していることに後から気づきました。既に更新が止まっていたので問題ないかな?とも思いましたが、YouTubeでチャンネル名を検索した時に、うちのチャンネルとその方のチャンネルが同時に表示されてしまい、やはりこれは良くないと思いチャンネル名の変更を決めました。
「マイルズクラス」という名前の由来ですが、元々は「マイルに関する授業」が始まりで「授業=class」だったので「マイルの授業=マイルズクラス」としました。
「マイル=mile」には航空会社のポイントであるマイル以外にも、ヤード・ポンド法の距離の単位で使用する「mile」の意味もあります。旅や出張には必ず移動がともないます。飛行機、鉄道、船などあらゆる移動手段をコンテンツに包括できる名前とする為「マイルズ」という名前が最適だと思って命名しました。
チャンネル登録者1,000人までの推移
YouTubeを運営する上で重要な指標の1つがチャンネル登録者数です。
動画を視聴して終わりではなく「また見たい」「今後の動画も気になる」と興味を持ってもらえたことを表す指標なので、YouTube運営者の多くがこの数字をとても気にしています。
マイルズクラスのチャンネル登録者推移は次のような感じでした。
2021年
・ 9月15日 100人
・12月10日 200人
・12月29日 300人
2022年
・1月21日 400人
・2月15日 500人
・3月13日 600人
・3月31日 700人
・4月28日 800人
・5月31日 900人
・6月25日 1,000人
最初に動画投稿をした6月15日から起算すると約1年間、本格的に更新を始めた11月末から起算すると約7ヶ月程度でした。更新を始めた11月以降はだいたい月100人程度のペースで増加していることがわかります。
私はこのチャンネル以外にも1,000人を超えたチャンネルをいくつか持っていますが、いわゆるバズ動画みたいなものがない限り、多少の緩急差はあるものの基本的には淡々と積み上がっていくものだと思っています。
なので、チャンネルのジャンルをある程度絞って需要のあるコンテンツを投稿していれば1,000人達成は誰でも可能だと思います。
マイルズクラスのチャンネル登録者数が飛躍的に伸びるキッカケとなったタイミングはいくつかありました。1回目は2021年12月1日に投稿したANAの新プレミアムステイタス発表時の解説動画でした。次に飛躍したのが2022年2月8日に投稿したSPGアメックスがMarriottBonvoyアメックスにリニューアルするという発表があった時の解説動画です。いずれもトレンドに乗った動画で検索ボリュームが増えるタイミングで投稿した動画です。
賛否はありますが無名のチャンネルが飛躍的に伸びるには、トレンドに上手に乗っかることが重要だと思います。ちなみにMarriottBonvoyアメックスがトレンド入りしていた当時、ちょうどJALカードの解説シリーズを開始したところで、動画の並びが乱れるのが嫌だった私は、その動画以降は通常の配信スケジュールに戻しました。JALカードの解説シリーズが一通り終わったところでMarriottBonvoyの解説動画もアップしましたが、完全にトレンドが過ぎた後だったので再生数やチャンネル登録の成績は振るわなかったです。
一方、MarriottBonvoyアメックスのネタに波乗りしまくった他のチャンネルは登録者を一気に伸ばしているのを散見したので、うちも流れを無視してトレンドに乗っかりまくっていたら、もう少し早く1,000人達成できていたかもしれません。無名が伸ばしたいなら小さなプライドやこだわりは捨ててトレンドに波乗りしましょう。
2022年3月下旬頃からはエアラインズシリーズとホテルズシリーズのコンテンツ展開を開始しました。これまでのスライド形式の授業動画ではなく実写動画です。
顕在層中心スタイルから非認知層も対象にしたスタイルに変更したことで再生数の安定感はなくなりました。
YouTubeのシステムからは「この動画のクリック率(CTR)が通常より低いのは、幅広い視聴者層にリーチしているためです」というメッセージがよく届くようになりました。
変化を加えて数字が落ちると精神的に心が乱れてしまい、元の動画スタイルに戻して安心感を得たいと思ってしまいます。しかし、ここは踏ん張りどころと思って新シリーズの投稿も継続しました。
当初は全く再生されませんでしたが、最近は徐々にリーチも安定するようになり、遅咲きですがエアラインズシリーズでも1万再生を超える動画が出てきました。ホテルズシリーズに関してはまだまだ改善が必要です。初速が期待できない動画は検索ニーズでコツコツ伸ばせるかが重要なので、普遍的ニーズのある動画を中心に投稿して草の根活動を行っています。
ちょうど登録者数が940人ぐらいになった6月の下旬、これまで1日2〜3人程度のペースで増えていた登録者数が急に1日10人以上のペースで増えるようになりました。特に最新動画が伸びたり、過去の動画がバズったわけでもありません。ただインプレッションの数が急激に増えていました。要因を追求する為に流入経路を調べたりもしましたが異常値が出ている動画もなく、総再生時間が大台に乗った等の要因も見当たりませんでした。これはスピリチュアルな感覚の話になりますが、登録者1,000人が目前に迫ったところで後ろから背中をポンっと押されたような感じがしました。実際はただの分析力不足でもっと理屈で説明できる要因があったのかもしれませんけどね。なにはともあれ、一つの節目であるチャンネル登録者1,000人達成はこのような感じで迎えました。
YouTube運営はAIに支配された人間になる
ここからはYouTubeを運営する者として感じている事をツラツラと語っていく章になります。退屈だと感じたら飛ばしてください。
YouTube運営者の間ではYouTubeのシステムのことを「YouTubeさん」と呼ぶことがあります。相手がAIであることをわかっていながらYouTubeを擬人化して語ったり、時には神頼みのようなことを行う時もあります。
YouTubeやSNSといったAIのアルゴリズムに日々向き合っていると、自分でも知らない間にAIに感情があるかのように接している時があります。AIやロボットは人の形をしていないので身近に存在すると実感しにくいですが、AIに支配されていると感じさせないだけで、既に日常生活やビジネスの中に深く侵食しています。
ルンバも人の形はしていませんがロボットであり、生活に取り入れると、ルンバが掃除しやすい家具を揃えたり、床に荷物を置かないようになったり、ロボットの都合に人間が生活スタイルを合わせるようになります。
YouTubeの運営者は、収益を得たり、人気者になりたいといった欲望や、自分のビジネスの認知を広めたいなど、様々な目的でYouTubeと向き合っています。稼ぎたい。有名になりたい。ビジネスを広めたい。そういった人間の欲望が、運営者をYouTubeのAIの支配下にどんどん引きずり込んでいきます。
数年前「AIが人間の仕事を奪う」という話題がトレンドとなり、人間が担っていた単純作業がAIに代替されるという意味合いでよく語られていました。しかし、これだけAIが発展しても労働集約的な作業はなくなりませんし、人手不足は常に深刻です。
私の個人的な所感ですが、AIが社会に浸透したことで起きたことは「AIに仕事を奪われる」ではなく「AIに仕事を支配される」といった表現が正しいかもしれません。YouTubeやSNSを起点に影響力を獲得して仕事をしている人は、まさに「AIに仕事を支配される側」の人間というわけです。AIに支配されたのはAIに仕事を奪われる職業ランキングに載る仕事をしていた人ではなく、最新のITテクノロジーを駆使して仕事をしている人だったというオチです。
映画「マトリックス」では、AIが実際に社会に浸透した今だからこそ面白いと感じられる部分が多々あります。マトリックスという仮想現実世界の設計者アーキテクトは「因果関係」に基づいた理想郷を作ろうとしますが、人間には感情という不確実性があり、予定調和を前提とする初代マトリックスのシステムは崩壊しました。YouTubeでもAさんがとある動画を投稿してバズったからといって、Bさんが同じ動画を投稿をしても同じ結果にはなりません。もし同じ結果になるならCさんもDさんも同じことをしますし、それで同じ結果が出続けるなら全員が同じことを繰り返し秩序は崩壊してしまいます。
すべての結果をシステムによって決められると、人間(ユーザー)は不安定になりシステムへの反逆(離脱)を試みるようになります。そこで人間の感情や心理を分析するプログラムである預言者オラクルが「人間は選択肢を与えることで安定する」という事実を発見します。実際にはシステムでコントロールされているのですが、人間(YouTubeの世界でいう運営者や視聴者)に選択肢を与えることで、自らの意思で決定しているかのように錯覚させて、支配されていることを意識させずに支配下に置き、安定した社会秩序を保つ現行のマトリックスが誕生しました。
モーフィアス達は自らの意思で選択し行動していると信じていますが、それもシステムによって与えられた選択肢であり、実際の結果はシステムにコントロールされています。選択肢が与えらたように錯覚させているだけの現行システムに不満がある旧システムの統治者で「因果関係」主義のメロビンジアンは「選択は幻想だ、あるのは力を持つ者と持たぬ者だけ」と言い放つシーンがあります。これはYouTubeやSNSで結果を出した者が、自らの意志で選択し行動した結果だと思い込んでいますが、実際はプラットフォームという力を持つ者が決めた「理想とする世界」を作る為のシステムやルールに適応した結果であると言い換えることもできると思います。
力を持つ者であるプラットフォームは現行のアルゴリズムやシステムをいつまでも良しとしません。マトリックスと同じようにバージョンアップを繰り返しながら最適解は常にアップデートされていきます。人間に選択肢を与えることが最適解とされる現行システムになったことで、因果関係こそが最適解であり人間の感情という不確実性に対応できない旧システムの統治者であったメロビンジアンは、力を持つ者が考えた「理想とする世界」にとって不要な存在となり、削除対象としてエグザイル(追放者)になったように、現在のプラットフォームのルールで影響力を得ても、その結果は力のある者によって与えられた選択肢の中で生かされているだけに過ぎない脆いものだという意識を忘れないようにしないといけません。
それでもYouTubeを活用する理由
さて、これだけYouTubeやAI依存へのリスクを長々と書き連ねておきながら「結局はYouTubeをメインに使用しているじゃないですか!」と言われそうです。
既に飽和している、供給が需要を上回っていると言われることもありますし、実際その通りだと思います。
しかし、それでも「適切な情報を適切な人に届けるプラットフォーム」として考えた場合、現状はYouTubeが最も最適であり、アルゴリズムとしても安定していると思います。だれそれ構わず認知を広げたい場合はTikTokなども選択肢に入りますが、今はそのタイミングではないと思っています。
このマガジンの執筆時点で、チャンネル登録者が約1,500人、月間ユニークユーザーが約24,000人です。ローカルエリアだけに留まっていたら絶対に届かない数の方にリーチされています。YouTubeの高い資産性と適切な人へ届けることができる拡散力を借りて、旅行メディア「マイルズクラス」の認知と実績を積み上げていきたいと考えています。
途中、マトリックスを知らない方を置き去りにするような例え話をしてしまい申し訳ありません。銃弾を避ける所などアクションシーンは面白いけどストーリーはよくわからない映画という評価をされがちですが、AIが生活の中に普及し、国民全員がスマホを持つようになり、デジタル技術に関する基礎教養の水準が上がった今だからこそ見返すと、当時は気づかなった映画のテーマが持つ奥深さを再発見することができると思います。
今後も不定期ですが、YouTubeや旅行メディアの運営に関することを中心に掲載していく予定です。
ご覧いただきありがとうございました。
マイルズクラス編集長

マイルズクラス編集長
旅のガイドブックメディア『マイルズクラス』編集長。
WebメディアとYouTubeの企画運営・取材・コンテンツ制作を行っています。
【MILES CLASS LETTERS】
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