ニューヨーク定番の観光名所のひとつ、マンハッタンの夜景を一望できる展望台「トップ・オブ・ザ・ロック」について紹介します。
トップ・オブ・ザ・ロックとは
トップ・オブ・ザ・ロックは、RCAビルディング(現・コムキャストビルディング)の最上階に位置する展望台。1870年にスタンダード・オイル社を創業し、石油王として名を馳せた大富豪「ジョン・ロックフェラー」によって建設され1933年に完成した。
ニューヨークを一望できる展望台として、エンパイアステートビルと比較される方も多いと思います。外観はエンパイアの方が有名ですが、そちらに登るとエンパイアを眺めることはできません。ロックフェラーセンターは外観は地味ですが、エンパイアを真正面から眺めることができるので、ニューヨークらしい景色を楽しみたいならロックフェラーセンターの展望台がおすすめです。
少し余談ですが、日本がバブル景気の渦中だった1989年10月、丸の内などで有名な不動産大手の三菱地所が、ロックフェラーセンターを保有するRGI社の株式51%を取得して買収した歴史があります。アメリカの象徴でもあった同ビルが日本人に買収されたことで、当時のニューヨーク市民からは反感の声が多かった。この前月にはソニーによる米大手映画会社コンロビアの買収が発表されたばかりで、米国市民の対日批判が過熱していた直後の出来事でした。
その後、日銀の公定歩合の引き上げ、旧大蔵省(現財務省)の総量規制によって日本のバブルは崩壊、日経平均は1989年12月29日に史上最高値を更新したが、翌年の1990年1月4日は下落で始まり、今の株価は企業の価値と見合わず、実態とかけ離れ過ぎているとの警戒心が膨らみ、売りが売りを呼ぶ株価の大暴落を引き起こした。
株価の下落は1993年頃まで続き、巨額の不良債権を抱えた銀行や証券会社の経営破綻も相次いだ。三菱地所もバブル崩壊で莫大な赤字を出し、保有していた14棟のうち12棟は手放すことになり、現在はトップ・オブ・ザ・ロックがあるコムキャスト・ビルディングの保有者ではなくなっている。
日本人にとって複雑な心境でもありますが、当時の日米の経済摩擦やバブル期のジャパンマネーによる海外資産買い漁りの象徴的な場所として、日本との関連性も高い歴史的な背景も踏まえながら訪れてみて欲しい。
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アクセス
展望台 | TOP OF THE ROCK(トップ・オブ・ザ・ロック) |
住所 | 30 Rockefeller Plaza, New York, NY (5th&6th Avenue.) |
最寄り駅 | 47-50th Sts Rockefeller Center駅より徒歩3分 |
営業時間 | 9:00-0:00(最終入場23:10) |
HP | 公式サイト |
チケットの購入方法
チケットは当日購入も可能ですが、オンラインで事前予約もできます。当日は混雑していたり、入場制限が発生する場合もあるので、スムーズに入場したい場合は事前予約をおすすめします。
公式サイト
公式サイトでも予約が可能です。
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展望台の行き方・入り方
ロックフェラーセンターは5番街と6番街(縦・Avenue)間と、48丁目から51丁目(横:Street)に囲まれたエリアの総称。中心の広場「ロウアープラザ」では冬になるとクリスマスツリーやスケートリングが出来ることで有名。展望台があるトップ・オブ・ザ・ロックは写真正面のコムキャストビルディング(旧GEビル・RCAビル)の屋上にある。
トップ・オブ・ザ・ロックの入り口は、広場から見たビルの右側(50丁目 – 50th Street)にあります。
チケットブース
50丁目の入り口から入って階段を降りた先にチケット売り場があります。
こちらのカウンターでチケットを購入します。
現金、クレジットカードどちらも対応しています。
旅行代理店で予約した方、CityPassやTheNewYorkPassを持っている方は、QRコードやバウチャーを提示して入場チケットと交換しましょう。
まずはエレベーターでチケットを見せて上層階へ向かいます。
展示物コーナー
通路を道なりに進んで行きます(空いている時は通過しない場合あり)
ロックフェラーセンターの歴史に関する資料を見ることができます。
摩天楼の頂上でランチ
有名な写真、摩天楼の頂上でランチ(Lunch atop a Skyscraper)が展示されています。
地上256メートルの高さで命綱も付けずに柱の上で昼食をとる11人の建設作業者が写っています。建設当時は世界恐慌の真っ只中で、安全面に問題があっても職があるだけで喜ばれていたという時代背景をとらえている。
一方、写真に写っている作業員が誰かについては未だに判明しておらず、一節ではプロモーションの為に撮影されたもの(ヤラセ)とも言われています。アメリカの一時代を象徴する写真として人気の1枚であると同時に謎が多い写真でもあります。
こうしたミステリアスな部分もこの写真の魅力の1つです。
展望台エレベーター
展示物コーナーを抜けると、いよいよ展望台へ繋がるエレベーターに乗ります。
エレベーターは複数基ありスタッフの方が誘導してくれます。
エレベーターの昇降中は天井にアメリカの歴史映像が映し出されます。
エレベーターを降りて、エスカレーターを登ると69階の展望台デッキに行けます。
69階・展望デッキ
69階の展望デッキは屋外でガラス越しにマンハッタンを眺めることができます。
南側、ダウンタウン方面の夜景。
正面にエンパイアステートビルが見えます。
69階でも十分綺麗に見えますが、さらに上の階にも行けます。
階段を登って70階へ行きます。
70階・展望デッキ
ビルの最上階である70階の展望デッキは69階に比べるとスペースは狭いですがガラスの壁がありません。
ガラス越しではないので光の反射などを気にせず鮮明な夜景を楽しめます。
ワンフロア高くなるだけで視界もグッと広がります。
北側はセントラルパーク方面が見えます。
西側はニュージャージー方面、ハドソン川が見えます。
67階・屋内展望部屋
67階には屋内の展望部屋があります。
冬場や雨天時は屋内からも景色を楽しめます。
67階では写真撮影が行われていました。(常にではないと思います)
昼のスカイライン
ちなみに昼間の南側、ダウンタウン方面の景色がこちら。
こちらは昼間の北側、セントラルパーク方面の景色です。
67階の屋内でも窓からエンパイアステートビルを眺めることができます。
ギフトショップ
見終わったらエレベーターで降ります。降下時も天井にアニメーションが流れます。
ビルのギフトショップ内に出てきます。
お土産を買いたい場合はここで買っていきましょう。