1913年に開業したニューヨークの歴史ある老舗シーフード店『オイスターバー』について紹介します。
オイスターバーとは
『グランドセントラル・オイスターバー』は、ニューヨークのグランドセントラル駅(Grand Central Terminal)の地下にある老舗のシーフードレストラン。1913年に開業し100年以上の歴史があります。
お店があるグランドセントラル駅はニューヨーク・マンハッタンの玄関口であり、日本でいえば東京駅のような場所です。1871年に初代駅舎が開業し二度の大規模改装を経て1913年に現在の三代目駅舎が完成し今に至ります。
オイスターバーは現在の駅舎完成と同じ1913年に開業し、駅舎とともに営業を続けています。2020年はパンデミックの影響で年の大半が閉店となり存続の危機にも直面したが、2021年から営業を再開しその歴史を紡ぎ続けています。
歴史はありますがドレスコードが厳しいような店ではありません。一品とお酒だけを飲んでるような方もいます。グランドセントラル駅に寄る機会があれば、気軽に立ち寄ってみるくらいの感じでも良いと思います。
アクセス
店舗 | Grand Central Oyster Bar |
住所 | 89 East 42nd St, NewYork, NY |
最寄り駅 | Grand Central Station駅 |
営業時間 | 11:30 – 21:30 ※土日休業 |
ドレスコード | カジュアル |
HP | 公式サイト |
お店レポート
グランドセントラルターミナル
『オイスターバー』があるグランドセントラル駅は、パークアベニュー沿いの42丁目89番地(East 42nd Street)にあります。ニューヨークのターミナル駅としてだけでなく、建物としても非常に見応えがあります。
メインコンコース(地上1階)
グランドセントラル駅のメインコンコース。
大理石がふんだんに使われた床、シャンデリアとクラシックな照明、45メートルの高さを誇る天井高の荘厳な空間となっており、ニューヨークに来た人々の目を惹き付ける。正面には大きな星条旗が掲げられています。
インフォメーションブースの時計台はランドマークの1つ。
アメリカ海軍天文台の原子時計に合わせられており、誤差は200億年に1秒だそう。
4面時計の文字盤はオパール製で約2000万ドルの価値があるそうです。
オイスターバーへ行く前にコンコースの天井にも目を向けて欲しい。
天井には12星座が金箔で描かています。さらに2,500個の星が描かれており、そのうち59個はLEDライトで実際の星のように輝いている。
余談ですが、この星座の絵は裏返しになっています。理由は現在も判明しておらず、施工時のミスという説もあるが、グランドセントラル駅の創設者コーネリアス・ヴァンダービルドは「神が天から見た目線で描かれている」と主張していたそうだが、真偽のほどはわからない。
ダイニングコンコース(地下1階)
階段で地下に降りると、手軽に食事が可能なフードコートが並ぶダイニングコンコースに出てくる。
ダイニングコンコース横の回廊に100年以上の歴史を持つオイスターバーがある。
ちなみに、店前のスペースは「ささやきの回廊」と言われており、アーチの対角線上の反対側の壁に向かって話すと反響して反対側の人にも声が届くという体験ができる。
オイスターバー
確実に利用したい場合は予約が必須だが、席が空いていれば予約なしでも利用できる。
店に入って左奥はテーブル席、右側はカウンターテーブルの席となっている。
バーカウンターの席もあり、一品とお酒だけを飲みに来てる人もいます。
見てわかるとおり、みなさんカジュアルな格好で来ているのでドレスコードは厳しくありません。
今回はカウンター席にしました。
メニューが出てきます。
オイスターバーのメニューは日替わりで毎日変わっているみたいです。
事前に知りたい方は公式サイトのDAILY MENUから本日のメニューが見れます。
秋口だったので冬の定番「オイスター・ロックフェラー(Oyster Rockefeller)」を頼みました。生牡蠣も頼むか迷いましたが、万が一牡蠣にあたると後のスケジュールに支障が出るので火が通ってるものにしておきました。
そして、グランドセントラル・オイスターバーの名物である「クラムチャウダー」も注文しました。
注文を終えてしばらくするとスタッフの方がテーブルに何かを置いていきました。
手に取ってみると「オイスタークラッカー」でした。
クラムチャウダーに乗せて食べる用です(これが結構お腹ふくれます)
クラムチャウダー
「ニューイングランド クラムチャウダー(New England Clam Chowder)」
クラムチャウダーはアメリカ東海岸(ニューイングランド)発祥で様々な種類があり、ニューイングランド風は牛乳をベースとした白いクリームスープが特徴。濃厚な味わいでクラッカーと混ぜて食べるとかなりボリュームがあります。
ちなみに、マンハッタンクラムチャウダーはトマトスープがベースになっている。
店員さんは「ニューイングランド風が人気だ」と言っていましたが、好みの問題もあるので食べ比べてみるのも良いかもしれない。
「オイスター パンロースト(Oyster Pan-Roast)」
こちらはトマトクリームベースにしたシチューです。オイスターの味が染み込んだ濃厚でクセになる味です。スープをずっしり染み込んだパンと一緒に味わってください。
オイスター・ロックフェラー
「オイスター・ロックフェラー(Oyster Rockefeller)」
冬の代表格である焼き牡蠣であり、アメリカの石油王であり大富豪であった「ジョン・ロックフェラー」の名前から取られている。
牡蠣の上にホウレン草を乗せてグリルにしたグラタンのような感じになっています。口にするとソースの味が染み渡り、オイスターやホウレン草の香りとクリーミな味わいがクセになります。
まとめ
『オイスターバー』はグランドセントラル駅の地下コンコースにあるシーフードレストランで、現在の駅舎とともに歩んできた100年以上の歴史があるお店です。
実はグランドセントラル・オイスターバーは東京にもお店があるので、わざわざニューヨークで食べなくても安く食べれてしまうのですが、発祥の地であるグランドセントラル駅の本家でオイスター料理を食べるのも体験や話題作りの為に行ってみるのも良いと思います。日本とニューヨークの違いを食べ比べしてみるのも面白いでしょう。
歴史はありますが堅苦しい店ではありません。ドレスコードもカジュアルでOKなので、グランドセントラル駅周辺でお店を探している時や、帰り道にフラっと立ち寄るくらいの感覚で入っても全く問題ありません。
グランドセントラル駅はニューヨーク観光でもぜひ訪れて欲しい場所なので、近くへ来た際はぜひ立ち寄ってみてください。