今回はMarriott Vacation Clubのデスティネーションポイントで宿泊できる『マリオットバケーションクラブ・パルス・ニューヨークシティ』をご紹介します。
立地はミッドタウンの中心部で、大通りから少し奥に入った場所にありますが、タイムズスクエアまで徒歩で行ける距離にあり、ターミナル駅であるグランドセントラル駅やペンシルバニア駅なども徒歩10分くらいの距離なので、ニューヨーク観光の拠点として優れていると思います。
ここはマリオットバケーションクラブというタイムシェアブランドのホテルで、一般的なMarriottBonvoyのエリート特典は使えません。
バケーションクラブのホテルは都市部から離れたリゾート地にある場合がほとんどなので、このような都会のど真ん中にあるタイプは珍しく、どんなホテルか気になる方もいると思います。今回はホテルの標準的な客室や館内施設などを中心に紹介します。宿泊を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
宿泊情報
ホテル名 | Marriott Vacation Club Pulse, New York City マリオットバケーションクラブ・パルス・ニューヨークシティ |
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部屋タイプ | Guest Room 1King No view |
宿泊時期 | 2023年9月 |
アクセス
住所 | 33 West 37th Street New York, NY |
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交通アクセス | Grand Central駅から徒歩13分 NY Penn Station駅から徒歩11分 34 St駅から徒歩5分 |
エリート特典
『マリオットバケーションクラブ・パルス・ニューヨークシティ』は、バケーションクラブのブランドのため、通常のMarriottBonvoyのエリート特典は適用されません。
その代わりに下記のホテル独自の特典が用意されています。
- Bonvoy ポイント 1,000 ポイントプレゼント
- 試食
- ライブ音楽
- 施設内でのアクティビティ (詳細についてはコンシェルジュをご覧ください)
- ニューヨーク市公認ツアーガイドによる毎日のウォーキング ツアー – (詳細についてはコンシェルジュをご覧ください)
- 室内での無料のスターバックスのコーヒーと紅茶
- 高速Wi-Fi
- 市内通話とフリーダイヤル通話
- ロビー下部ビジネスセンター
- ストリーミング サービスを備えた HD テレビ
- 追加のリゾート料金なし
チェックイン時間は16:00、チェックアウト時間は11:00です。
アーリーチェックイン、レイトチェックアウトは原則不可とメールで案内がありました。
なお、チェックイン時間前でも荷物は預かってくれます。
マリオットバケーションクラブ・パルス・ニューヨークシティを写真で紹介
『マリオットバケーションクラブ・パルス・ニューヨークシティ』の部屋や設備を写真付きで紹介します。
ロビー・エントランス
ホテルはミッドタウン中心部。
37th Street(横)の 5th avenueと6th avenue(縦)の真ん中あたりにあります。
正面の玄関から入ります。
左はホテル併設のカフェ、右側がロビーです。
こちらがホテルのロビーエントランス。
フロントでチェックインをします。
クレジットカードまたはデビットカードで50ドルのデポジット(預り金)が必要になります。
一旦決済されますが、トラブル等がなければ全額返金されます。
エントランスはこじんまりとしていますが、清潔感があります。
左側にはパントリーがある低層ロビーに降りる階段がある。
下には自動販売機、電子レンジ、水ボトル補充ステーション、製氷機、フィットネスジムなどがあります。
左奥はカフェになっています。
チェックインが完了したらでエレベーターで客室に行きます。
ホテルの客室は2階から20階まであります。
ROOF | ルーフトップバー |
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2階〜20階 | 客室フロア |
L(ロビー) | フロント・カフェ |
LL(低層フロア) | 自動販売機、電子レンジ、水ボトル補充ステーション、製氷機、共有トイレ、フィットネスジム、 |
客室フロアの廊下はこんなかんじ。
防音性はあまり期待できない印象でしたが、海外なのであまり気にしない
ルームキーをかざして部屋に入ります。
客室(ベッドルーム)
こちらが1キングのお部屋。
広さは18㎡で広くはありませんが、足元のスペースはそれなりに確保されています。
枕は2枚重ねです。
枕元にはテーブルと照明、コンセントとUSBもあります。
コンセントは外国人でも変換器なしで使えるマルチタイプ。
日本のコンセントはそのまま使えます。(変圧対応の製品に限る)
32インチの液晶テレビ、メモ帳、室内電話など。
キャビネットの中にはミニバー。
エスプレッソマシンと紙コップ、お茶類やコーヒーが用意されている。
注意点として「ミネラルウォーター」はありません。
必要な場合は下層ロビーの自動販売機で購入する必要があります(1本2.2ドルでした)
こちらは緑茶や紅茶など。
コーヒーはスターバックスのものが4つ用意されている。
使用した分は室内清掃の時に補充されていました。
下は冷蔵庫。
ドリンクやアルコール類はありません。
外で購入したものや、下層フロアの自動販売機で購入したドリンクを保管しておけます。
テレビ下のキャビネットの中。
左の箱はアイスペール、ティッシュ、アイロン、袋の中はドライヤー。
ドライヤーはかなり簡易的なもの。
気になる人は持参した方が良いかもしれません。
壁際にチェアとサイドテーブルが1つ置いてある。
大きなテーブルがない点は留意しておきたい。
こちらはクローゼット。
ハンガーは10個ほどあるので数には困らなそう。
アイロン台もあります。
上にはセキュリティロッカー。
貴重品はこちらで保管しておける。
客室(バスルーム)
こちらはバスルーム。
バスタブはなくシャワータイプになっている。
こちらは洗面台。
壁側にコンセントが2つ完備されている。
トイレはTOTO製でした。
コップはプラスチック製のものが用意されている。
ボディローションはAVEDA(アヴェダ)
アメリカのメーカーなので自国のアメニティを採用している。
バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルが2枚ずつ。
シャワールームはガラス扉で区切られています。
シャワーはレインシャワーのみ
水圧はアメリカにしては割と良好でした。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープはボトルで備わっています。
泡立ちはそこそこですが、香りはとても良かったです。
シャワールーム内と外にはタオルをかける場所があります。
パントリー(自動販売機・電子レンジ等)
エレベーターのLL階、またはロビーの階段から降りると、こちらの地下ロビーに来れます。
ロビーには共用トイレもあります。
万が一の際はエレベーターが来るのを待って部屋に戻るより早いので、覚えておくと良いかもしれません。
奥はパントリーエリア。
24時間稼働の自動販売機があります。
商品の番号を入力して、クレジットカードなどで決済して購入するタイプ。
こちらは主にスナック菓子等。
ミネラルウォーターやソフトドリンクなど。
水は2.2ドルだったので、外で買うより安いです。
電子レンジ、製氷機、浄水の水ボトル補充ステーションがあります。
エスプレッソマシン用の水ならこれでOK。
買ってきた食事を温めることもできます。
パソコンとプリンターもあります。
印刷が必要な時はここで行いましょう。
フィットネスジム
一番奥にはフィットネスジムになっています。
こちらがフィットネスジム。
トレーニングマシンが一通り揃っています。
地下なので少し閉塞感がありますが、空調などは問題ありませんでした。
タオルは自由に取れるようになっています。
カフェ&ラウンジ
1階ロビーのエレベーター横にはホテル併設のカフェラウンジがあります。
朝に訪れてみました。
カフェ内はウッド調の床やテーブルに囲まれている。
このような広いソファ席もあります。
奥には小さく区分けされたテーブル席。
いわゆるホテル朝食というものはありません。
今回はレポートのためにカフェで注文をしてみました。
ペストリーやマフィンなどがあります。
甘いもので目を覚ましたい方には丁度良いかも
こちらはコーヒーや紅茶のメニュー。
だいたい1杯2.75ドル〜5.30ドルくらいです。
朝限定のサンドウィッチメニューがあったので、こちらを注文。
下記のメニューから選びます。
・Croissant: Egg, Cheese & Bacon
・English Muffin: Egg & Cheese
・English Muffin: Egg & Cheese & Canadian Bacon
・Breakfast Burrito: Egg, Cheese, Tater Tols & Sausage
どれを選んでも6ドルです。
今回は2番目の「English Muffin: Egg & Cheese」を選びました。
こちらが「English Muffin: Egg & Cheese」
一個で6ドル(当時の為替レート1ドル150円換算で900円)は中々の値段ですね。
ただマフィンの中にチーズがずっしり詰まっており、これ1個で意外とお腹は膨れました。
朝なので、観光に出掛けるなら若者じゃなければこれくらいが丁度良いかも。
周辺情報
ホテルを出て右側の6th Avenue側の角に『PARIS BAGUETT』というパンケーキ屋さんがあります。
散歩がてらにこちらに買いに来るのも良いと思います。
店内には食べるスペースもあります。
こちらもペストリーやドーナツなどアメリカらしい甘めのパンが並びます。
こちらはタルトやピザなど。
最後はこちらでお会計。
レジ前のケースにはケーキなどもありました。
まとめ
『マリオットバケーションクラブ・パルス・ニューヨークシティ』は、マンハッタンの中心部にあり、ニューヨーク観光の拠点として立地は優れている方だと思います。
バケーションブランドのホテルですが、リゾート地ではないので、ホテルでゆっくり過ごすというタイプのホテルではありません。「暮らすように旅ができるマンハッタンのバケーションホテル」というコンセプトなので、あくまでも観光やビジネス出張など、街に繰り出すのがメインの方向けのホテルです。
バケーションクラブ会員であえてシティホテルタイプに泊まる方は少数派かもしれませんが、「ポイントの有効期限内にリゾート地に行く予定がない」という方であれば、失効するくらいなら「とりあえずニューヨークに遊びに行こう」といった使い方も可能だと思います。ビジネス出張の宿泊先として利用するのもありでしょう。
バケーションクラブ会員の方は基本的に長期滞在志向の方が多いと思うので「バケーション=リゾートや海」という固定観念を捨て「ニューヨーカーのような暮らしを楽しむ」という都会型のバケーション休暇を楽しむのも良いのではないでしょうか。
また、バケーションクラブは会員本人じゃなくてもポイントで泊まることができます。MarriottBonvoyのエリート特典も対象外なので、良くも悪くも会員本人が宿泊しないことにデメリットはありません。
昨今はホテル代が高騰しており、学生さんの海外旅行もハードルが高くなっているので、もし学生のお子様やお孫さんがいるのであれば、ホテル代のカンパとしてプレゼントすると喜ばれると思います。
ただ、マリオットバケーションのポイントを積極的に使って泊まる必要はないかなという印象です。バケーションブランドの中では数少ない都市部にあるホテルなので、あくまでポイントの有効期限内にリゾート地に行く予定がない時の選択肢の1つという感じです。もし有償で同価格帯のホテルに泊まるのであれば、筆者個人としては『キタノホテル・ニューヨーク』などがおすすめです。