今回は東京港区赤坂にあるザ・リッツカールトン東京をご紹介します。
ザ・リッツカールトン東京は都内屈指の高さを誇る超高層ビル「ミッドタウンタワー」の上層階に位置する。ビルの高さは248mで東京の高層ビルの中ではトップクラスです。45階にロビーがあり46階から53階が客室になります。今回はクラブラウンジ付きプランで予約したので最上階のクラブフロアに宿泊しました。クラブラウンジでは1日5回のフードプレゼンテーションが提供されます。この記事では主に客室、設備などを中心に紹介します。クラブラウンジのサービス・詳細については下記記事で紹介しています。
動画レポート
下記リンクからジャンプすると見たい部分だけをダイジェストで視聴できます。
宿泊情報
ホテル名 | ザ・リッツ・カールトン東京 |
部屋タイプ | クラブデラックスルーム |
ホテルランク | ラグジュアリー |
開業年 | 2007年 |
宿泊時期 | 2023年2月 |
アクセス
住所 | 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン |
交通アクセス | 大江戸線「六本木駅」直結 日比谷線「六本木駅」直結 千代田線「乃木坂駅」徒歩約5分 南北線「六本木一丁目駅」徒歩約10分 |
ザ・リッツカールトン東京を写真で紹介
YouTubeのホテル紹介動画を写真付きで紹介します。
外観・アプローチ
ザ・リッツカールトン東京はミッドタウンタワーの上層階に位置し、都内トップクラスの高さを誇ります。
メインエントランスと車寄せはミッドタウン芝生公園側にあります。
メイン玄関ではハットを被ったドアマンの方が車やタクシーで到着したゲストをお出迎えしてくれます。
ロビー・レセプション
エレベーターで45階に上がると高さ8mの天井高を誇るスカイロビーが広がります。
最初にゲストの目の前に飛び込んでくるのは「ザ・ロビーラウンジ」
8mの高さを誇る天井高の大窓の外には東京のパノラマが広がります。
奥は夜になると夜景を背景にお酒を飲める「ザ・バー」があります。
水盤上にグランドピアノがある。日中は生演奏を聴きながらコーヒーやアフタヌーンティーなどを食べながら優雅なひと時を過ごすことができます。
ガラスタワーは神秘的な美しさ。野口真理氏が手掛けたガラスアートとのこと。
柱からは水が流れおり、光と水と音が調和して癒やしの空間を演出している。
壁には美術家サム・フランシスのアートが飾られています。
エレベーターホール前のガラスケースにはジュエリーなどが入っている。
奥はレセプション。通常ここでチェックイン手続きを行いますが、今回はクラブレベルを予約したので53階のクラブラウンジでチェックインをします。スタッフの方が53階まで案内してくれました。
チェックイン(クラブラウンジ)
こちらはホテル最上階の53階にあるクラブラウンジ。お部屋のチェックインは原則15時からですが、クラブレベル宿泊時は14時頃からラウンジを利用することができます。
リッツカールトン東京のクラブラウンジは、レジデンスがテーマとなっており、入口から順に「レセプション」「ガーデンテラス」「ダイニングルーム」「ライブラリーラウンジ」の4つのエリアで構成されています。
メインはブッフェにも近く眺望も楽しめる開放的な「ダイニングルーム」です。対面で歓談ができるテーブル席や眺望を楽しめるカウンター席などが用意されています。
奥は本棚で区切られプライペート感のある「ライブラリーラウンジ」です。人通りも少ないので空いていればこちらの席がおすすめです。
今回はこちらの眺望があるお席にしました。ここでコンシェルジュの方が付いてくれてチェックインの手続きを行います。
ウェルカムドリンクとして桃の炭酸水をいただきました。喉越しが良く爽やかな味わいです。クラブラウンジでは下記のタイムスケジュールで1日5回のフードプレゼンテーションが行われます。
軽食のプレゼンテーション | 時間 |
---|---|
朝食 | 7:00〜10:30 |
軽食 | 11:30〜13:30 |
アフタヌーンティー | 14:30〜16:30 |
ディナー前のオードブル | 17:30〜19:30 |
スイーツ&コーディアル | 20:00〜22:00 |
クラブラウンジのサービスについては下記記事で紹介しています。
客室(クラブデラックスルーム)
今回のお部屋はクラブラウンジと同じ最上階のクラブデラックスルーム。
広さは52㎡で広々としている。窓からは都内屈指の高さからの眺望が楽しめます。
ベッド
ベッドはシモンズ社製のオリジナルベッドが使用されています。
シーツはイタリアのフレッテ社製のリネンを使用。枕はたっぷり4つあります。
ベッドの上には和風柄壁紙と関節照明。明る過ぎず落ち着きのある高級感のあるデザイン。
テーブルには電話、時計、音楽スピーカー、メモ帳、USB端子。電源コンセントはテーブル横に付いており、マットレスとの隙間が狭く少し使いづらかった。急速充電器などUSB-C端子が必要な場合は延長コードや角度調整が可能なアダプタを用意しておいた方が良い。
スタンドライトのガラスアートのような柱が特徴的。
テーブルには部屋の照明やカーテンをコントロールするボタンが備わっている。
レース、カーテン共に自動開閉式でベッドに寝ながらでもカーテンの開け閉めができる。
カーテンを閉めるとこんな感じになる。
テーブル・眺望
窓側にはテーブルと椅子、ソファ、テーブル、フロアライトなどがある。
こちらの窓からは赤坂離宮、皇居、丸の内、東京スカイツリーなども見ることができる。
窓辺にはビューマップが置いてあるので、これを参考に有名なランドマークを見つけてみましょう。
机の上には電話機やメモ帳の他にスパやプールの予約案内などが置いていある。
デスクには電源コンセントやAV端子などが付いている。
机のサイズは仕事をしたり2人で食事をしたりするには十分なスペースがある。
引き出しの中にはポストカードが入っている。
室内をお好みのアロマにするサービスもあるみたいです。料金は1泊あたり9,952円でした。使用した香りのアロマ(5ml)はプレゼントしてもらえるそうです。
都内のサイクルマップが入っている。都内を観光するのには良さそうです。
クローゼット
中央にテレビ、両サイドはクローゼットです、2つあるのは珍しいですね。
左のクローゼットは予備の枕、ハンガー、バスローブ、室内スリッパなどが入っていました。
左のクローゼットは予備の枕、ハンガー、バスローブ、室内スリッパなどが入っています。
右のクローゼットはジャケットなどの収納に向いてそうです。
シューホーンやブラシなどの靴磨きセット。
エジプト綿100%のリッツカールトンオリジナルパジャマ。
エジプト綿100%のリッツカールトンオリジナルパジャマ。
ミニバー
こちらはミニバーです。
エスプレッソマシンもあるのでお部屋でコーヒーを淹れることもできます。
リッツカールトン東京の水はアルミ缶仕様です。珍しいですね。
真っ白な陶磁器の日本茶セット。瀬戸焼の食器ブランド「NAGAE」が使用されています。
冷蔵庫にはソフトドリンク、ビール、ワインなど一通り揃っています。
ティーセットとルピシアの紅茶、緑茶、烏龍茶などのフレーバー。
チップスやチョコレートなどのスナック類。
下段にはグラスやアイスペール。あとミネラルウォーターの缶が2本ここに隠れていました。
こちらはミニバーの価格表。時期により変動する可能性もありますが参考程度にご覧ください。
洗面台・アメニティ
洗面台やバスルームはこちらの両開きドアの中になっています。
扉を開けると洗面台とバスタブが一体となったバスルームが広がります。ガラス扉の中は、左がシャワールーム、右がトイレとなっています。
洗面台は2つありますがシャワールームを挟んで分かれています。
設備はほぼ同じですが入口側の洗面台には化粧鏡があります。
各洗面台の引き出しにはアメニティ類が入っています。
ドライヤーはレプロナイザー4D Plusです。
トイレ
右側のガラス扉の中は個室トイレ。電動トイレです。
シャワールーム
左側のガラス扉の中はシャワールームになっています。バスタブとシャワーは独立したタイプとなっています。
天井にはレインシャワーも付いています。
バスアメニティは新しくなったフランスの高級フレグランスメゾン「ディプティック」が採用されボトル式になっています。
バスタブ
バスタブはかなり広めです。シャワールームは独立しているので入浴専用になっています。一体型や広いお風呂が良い場合は46階のプールのジャグジーやヒートエクスペリエンスを利用するのもありだと思います。
リッツカールトン東京のクラブデラックスルームはラウンジアクセス付きルームの中では標準的なお部屋となり、おそらく最も利用される方が多いお部屋だと思いますが、総評としてはかなり良いお部屋だと思います。
クラブレベル宿泊時はクラブフロアとされる52階〜53階の最上階に泊まれるので、都内屈指の高さから圧巻の眺望を体験することができます。2007年開業のホテルで決して新しくはないですが、部屋の隅々からラグジュアリーホテルの威厳を損なわない高級感を感じさせます。
水回りに関してはシャワーとバスタブが独立しているので気になる方は注意が必要です。またトイレは個室ですがバスルーム内にある点も気になる方は抑えておきましょう。
リッツカールトンSPA
46階にはスパ、ジム、プール、サウナなどが併設された「ザ・リッツカールトン・スパ東京」があります。
プールやスパの受付はこちらのカウンターで行います。
受付エリアにはESPAなどのトリートメント商品も販売されています。
リッツカールトン東京の香りでもある「グリーンシトラス」のアロマも販売されていました。
プール
プールは手前が会員専用レーン、奥が一般ゲストも利用できるレーンです。水着は持ち込みも可能ですが、有料でレンタルも可能です。スイミングキャップ必須ですがこちらは無料で借りることができます。
プールの水温はぬるま湯という感じだったので泳ぎやすいと思います。少し見えづらいですが奥の出入口の付近にシャワーがあります。
プールサイドの窓からは夜は夜景、昼間は日差しとスカイラインビューが広がり開放的な空間です。
窓際のプールサイドにはベッドとテーブルがあり、ひと泳ぎした後はここで休憩することもできます。
奥には半個室感のあるジャグジーもあります。プールで泳いだ後にこちらで休憩するのも良いと思います。
プール内には水とタオルがしっかり準備されています。
フィットネスジム
フィットネスジムは24時間運営されており、いつでも利用することができます。事前予約をすればパーソナルトレーニングなども受けられるみたいです。
ジム内にはタオルや水も用意されています。冷蔵庫の中には冷えた水とおしぼりもあります。
ターンダウン
食事やラウンジなどに行っている間にお部屋ではターンダウンサービスが行われいます。
ベッドの上にはランドリーバックと朝食メニューが置かれています。
ベッドの下にはマットが敷かれて、その上にスリッパが配置されています。
枕元のテーブルにはグラスと水が用意されています。
2種類のチョコレートも添えられています。
窓の外にはきらびやかな東京の夜景が広がります。
ターンダウンの後はカーテンが閉まっていることが多いのですが、今回はあえて(?)開いている状態でした。東京屈指の高さを誇る高層ビルからの夜景を目に焼き付けてということでしょうか。
部屋の照明を消すと美しい東京のパノラマが一面に広がります。
この部屋からは正面には皇居、奥にはスカイツリーが見えます。リッツカールトン東京が入居するミッドタウンタワーは取材時点では東京で最も高い高層ビルであり、その最上階の部屋から眺める夜景は圧巻です。
ザ・リッツカールトン東京 まとめ
ザ・リッツカールトン東京は大阪に続いて2007年に開業した国内2軒目のリッツカールトンとなる。東京で最高峰の高さを誇る高層ビル「ミッドタウンタワー」の上層階に位置し、45階のロビーからの眺望には思わず息を呑むだろう。ロビーラウンジやザ・バーでは、窓からの日差しや夜景の輝き、ジュエリーのようなシャンデリア、ガラスタワーや水盤から流れる水の音色、生演奏のピアノを聴きながら、お茶やお酒を楽しむなど優雅な時間を過ごすことができる。宿泊時だけでなくサードプレイスとしても訪れたいと思える場所だ。
もしホテル内でゆっくり過ごすことが目的の場合、一度はクラブラウンジ付きの部屋に泊まることをオススメします。クラブレベル宿泊者は最上階である53階のクラブラウンジで、首都東京の街並みや富士山を眺めながら食事やホテルステイが楽しめます。ラウンジでのパーソナルなチェックインとアフタヌーンティーから始まり、翌日の朝食や昼食までホテルで暮らすように過ごすことができる。合間にプールやジムで運動をしたり、スパでリラックスするのも良いだろう。客室のファシリティに関しては水回りに若干の古さを感じるものの、全体的なクオリティは高く、近年の新設ホテルに見劣りしない高級感があり不満を感じることはなかった。
クラブラウンジの専属コンシェルジュの方は近過ぎず、遠過ぎず、ゲストと適切な距離感でコミュニケーションを取る姿勢を感じた。他にもアプローチ、レセプション、スパなど様々な場所でスタッフの方と会話する機会があったが、いずれも素晴らしい対応だと感じた。近年は人手不足の問題もあるし、混雑時の接客には致し方ない部分もあるだろう。どこまで求めるかは人により様々だと思いますが、筆者としてはリッツカールトン東京の接客はとても素晴らしいと思えるものだった。
リッツカールトン東京はMarriottBonvoyのプラチナエリート以上でも朝食やラウンジアクセスなどの特典は付きません。しかし46階のヒートエクスペリエンス(サウナ温浴施設)の無料利用や、空室状況により最大16時までのレイトチェックアウトや1つ上のランクの客室へアップグレードの特典などが受けられる。またクラブレベル以外の宿泊時は45階のタワーズというレストランで朝食を食べることになりますが、プラチナエリート会員は12歳以下のお子様2名までは朝食が無料になるので子供連れにも優しいです。Bonvoyエリート会員向けの選択特典として「タワーズでの朝食またはインルームダイニング30%OFF」を選ぶこともできます。
最近は都内のホテル価格の上昇もあり気軽に泊まれるホテルとは言えないが、ラグジュアリーホテルとは本来そういうものだろう。ザ・リッツカールトン東京は、ハレの日など特別な日を過ごすホテルとして選ぶなら自信を持ってオススメしたいと思えるホテルです。
YouTubeでもホテル紹介動画を公開しているので、より詳細に見たい方は動画版でもぜひご覧ください。